2010年11月29日月曜日

東京国際

アダルト茶帯ペナ級に出場の高橋良治、優勝です。
写真はまたのちほど!

2010年11月7日日曜日

Making of Itadaki Jiu-Jitsu Ep.5 August 16th


UFCでのセコンドを終えて帰国してからも毎日道場に寝泊りをしてコツコツと内装を続けていました。
8月の15日までをプレ・オープン期間という形でそれまでの柔術チームの方々には、特に所属を問わずに練習に来てもらい、実際に利用する中での不具合などをみながら必要なもの、不必要なものの切り分けをしつつ、自分の持っていたアイディアの現実味を確かめながら作業を進める毎日でした。
僕がサンディエゴに行っている間にシャワーブースの設置を業者さんにお願いしていたのですが、こちらの要望をきちんと伝えきれていなかったのか、帰国後に僕が目にしたものは理解不能なほどど真ん中鎮座するシャワーブース。そのままでは2平米ほどのデッドスペースが生まれてしまい、僕の計画は完全に狂ってしまいます。何度か業者さんに相談をさせてもらい、ようやく本来意図していた形でシャワーブースの設置ができた頃にはすでに8月中旬になっていました。

その間に何度も近隣のホームセンターに足を運びながらシャワーブースを作るための材料と部品を物色。価格の手ごろさもさることながら、見た目の面白さにつられてOSBと言う合板で作ることに。
水分を吸収しやすい材料なので、直接水がかかるようなことが無いように気をつけなくてはいけません。

大まかなところはこちらで作成した図面にそってあらかじめ材料を切り出してもらい、それを朝一で軽トラで持ち帰ってすぐさま作業開始です。すでにキャンバスが張ってあるので、キャンバスやマットに傷をつけないように細心の注意を払いながら作業を進めることになります、が僕はかなり不注意な人間なので、不測の事態にそなえてあらかじめキャンバスに養生をしておきました。

まず先に重量の軽い側面から作り始め、次に正面を組み立てます。正面は引き戸をつけて、少しでもスペースを有効に利用できるようにします。途中でしばらく友人が手伝いに来てくれましたが基本的に一人での作業です。クランプを使って狂いが出ないように気をつけながら、どんどん組み立てを進めます。

正面までの組みつけが終わると結構シャワーブースっぽくなっていますね。後は引き戸をつけるだけ。将来的には引き戸はブースの内側につけて、外側の壁面をさまざまな張り物や掲示板として利用できるようにしたいのですが、引き戸を一から自作するのは今回が初めてです。しばらく使ってみて様子を見た後、ブースの内側に移設できるような形で作成することにしました。既製品の扉は値段も非常に高価で、なによりOSBのブースと見た目がマッチするものは見当たりません。ブースには将来洗濯機を置いて道衣の洗濯ができるようにする予定だったので、間口が広く、大きな荷物を持っていても出入りがしやすい広々とした扉を作ることにしました。作る、とは言っても、扉は直角を出したOSBの下部に滑車をつけて、ブース部分にレール等を作成するだけなので、たいした手間ではありません。ただ、「扉をつけたら水平が出てなくて、かってに扉が閉まったり開いたりしたら恥ずかしいなぁ。」と言う不安に駆られながらの作業です。本当のところ、これだけのために安い水平器買っちゃいました。

そして引き戸の上部を支えるレール部分を作成。大きな木材は、板、棒などその形状にかかわらず、購入したものはほぼ間違いなく反ったり曲がったりねじれたりしています。ブース全体やこの写真のレール部分の作成は常にクランプで圧をかけたりしながら直線を出しながらの作業になります。

結構楽しいんですよね、曲がった材料でびしっとまっすぐ、直角なものが出来上がると。そしていよいよ引き戸を組み付けて、本日の作業は終了。引き戸には取っ手と、クッションが付いていて、実際に動かしてみると想像以上に良い動き。

7時を過ぎると柔術チームの面々が続々と集まり始めて今日も稽古が始まります。だいぶ道場らしくなってきましたね。

2010年11月1日月曜日

コパ・アリアンシ結果

10月31日、東板橋体育館で開催されたコパ・アリアンシに頂柔術からも参加者があり、石田浩選手が入賞しました。
石田選手、階級別は消化不良の試合に終わるもアブソリュートでは積極果敢な攻めが功を奏し、決勝戦は体重差もあり苦杯をなめましたが、見事にアブソリュート級で準優勝に輝きました。
石田さん、お疲れ様でした!

ps.余談ですが、僕は個人的に石田選手が試合開始直後に低く構え、両手を
広げて体をゆする様子が大好きです。鋭い目つきもあいまって、まるで密林の奥に住む怪鳥が相手を威嚇しているか、はたまた求愛行動のように見えて思わず惹きこまれます。
石田選手、普段の練習から裏地のついた道衣を着たりと、大変身だしなみに気を使う方なのですが、そんな石田さんの人柄が僕にこんなことを連想させるのかもしれません。
試合会場で石田さんの求愛ダンスを目にしたら、ぜひ皆さんも応援してあげてください。



2010年10月26日火曜日

Making of Itadaki Jiu-Jitsu Ep.4 July 27th

昼過ぎ、と言っていたのに愛車のカブに愛用ドリルx2を積み込み、門脇は昼前に颯爽と頂柔術に現れました。いつもの神風のような切なさを交えた表情で僕の計画を聞き、そして材料を調べると、出来ること、出来ないこと、やりたくないことを客観的に僕に伝えてくれたので、ほんの10分程度で作業の方針が固まりました。
門脇は、下のコンクリにアンカーを打ち、木材でキャンバスを引っ張りながらコンクリにアンカーで打ち付ける方法が作業効率、作業の難易度、そして仕上がりなどを考慮すると一番現実的だ、と僕を納得させると、直ぐに必要な材料と足りない工具の買出しに西新井のドイトにカブを走らせました。
ひとたび物が揃って作業が始まると、門脇はその手を休めません。
途中で一度だけ晩飯のために駅前に出ましたが、正午から夜の10時までぶっ続けで作業し、キャンバス張りは僅か1日でその工程の9割以上を終え、ほんの一日前まではマットやキャンパスが折り重なる物置だった空間は、マチャド・ブルーのキャンパスがばっちりと張られた見事な柔術アカデミーへと生まれ変わりました。
翌28日、音が出る作業が少し残っていたので8時から作業開始。木材切って下穴開けて座彫りして、コンクリに下穴あけて、キャンバス引っ張って…。やってることは昨晩と同じ。
成田に向かうスカイライナーの出発25分前まで汗だくになって作業して、体を拭いたらスーツケースを持って日暮里駅にダッシュで駆け込みました。
ほんの少しだけ作業が残ってしまったので電車の中から門脇に再び電話。仕上げを頼んで一路サンディエゴへ飛び立ちました。

Making of Itadaki Jiu-Jitsu Ep.4 July 26th

キャンパスに遅れること数日、ようやく下地となるEVA、そしてウレタンチップが届きました。
物件の形状がかなり個性的なために基本的に現物あわせで作業していくことになります。EVAのカットは簡単なのですが、ウレタンチップのマット、どうもウレタン同士を熱圧着する際に用いる接着剤から油分が揮発してくるのか、すぐにカッターの刃が鈍くなってしまい、結構面倒でした。
ただこのあたりの作業は特に頭を使うことも無くひたすらマットを切り出して敷き詰めてゆくだけです。
とりあえず、キャンバスを決めてしまう前に一度、EVA、チップウレタン、ターポリンの状態で皆に軽くロールをしてもらい、衝撃の抜け方や体の沈み方などを見ることに。
2~3人集まればことが足りると思ってましたが結構な人数が集まってくれました。
キチンと固定していないキャンバスは直ぐにズルズル動いて話にならなかったですね。
実は8月1日にサンディエゴで行われるUFCで試合をする岡見勇信選手にセコンドとして帯同するため7月28日には日本を出国しなければならず、僕がアメリカにいる間、移籍組みの皆さんが頂で練習が出来るようにしておきたいな、と言う思いがありまして、26日の夜、一度帰宅するために最終の横須賀線をつかまえるべく東京駅まで行ったのですが思い直して日本格闘技界の至宝、門脇英基に電話したところ、「何ができるか分かりませんが、明日の昼過ぎにバイトが終わるので見に行きますよ。」と頼もしい返事が!
早速きびすを返すと山手線に乗り込んで、日暮里に戻るとチップウレタンの上にゴロリト寝転び、夜を過ごしたのでした。

2010年10月22日金曜日

告知

23日、土曜日の頂クラスは主要メンバー17~19時にお茶の水のWK東京本部で行われる合同スパーに参加のため、クラスの開始時間が20時ごろとなりますのでご了承ください。

2010年9月20日月曜日

Making of Itadaki Jiu-Jitsu Ep.3 July 21th

発注していた材料が着荷するまで頭の中でなんどか作業手順をシミュレーション。業者さんの出荷日程の都合で一番最初に到着したのはもっとも最後に張ることになるキャンパスでした。
キャンパスは無難にターポリン。幕体などでも広く使われている一般的な材料です。トイカツ道場のオーナーであるトイカツこと戸井田克也さんが付き合いのある業者さんと話をしてくれたので、僕は希望の色とサイズを決めるのみ。
道場の壁の色は白またはクリーム色でマットスペースの色はブラジルカラーの黄色x緑か紺色で行こうとかねてから考えていたのですが、キャンパスを張る場合、ツートンはちょっと現実的じゃないですね。
そこで僕が勝手に「マチャド・ブルー」と名づけている紺色で行くことにしました。アメリカの柔術道場はこの色が多いような気がします。僕の師匠、ジョンのアカデミーはキャンパスなしのマットのみで、赤x青のツートン。ここはジョンの友人のリマさんのテコンドーアカデミーもかねているので立ち技がやり易いように堅めのマットです。ジョンの兄弟ジャン・ジャックやヒーガンのアカデミーは発泡ゴムマットの上に紺色のターポリンを張ってあり、僕の中では白い壁と紺色のターポリンというのがアメリカの柔術アカデミーの原体験であり象徴でした。
ちなみにリオのゴルドーのアカデミーはキャンパスなしの緑のジョイントマット。厚さ4センチ程度のマットでしたが汗と熱帯の気候で程よくこなれた、そして僕が長年過ごした
慧舟會東京本部と良く似た感触のものでした。
ブラジルカラーに髪を惹かれる思いもありましたが、マットの性能と衛生面を考えるとキャンパスは必須という結論に至っていたので色に関しては写真のマチャド・ブルーに決定した次第です。

2010年9月18日土曜日

Making of Itadaki Jiu-Jitsu Ep.2 July 12th

安くシャワーを設置できそうな業者さんが決まったので、そちらは内見してもらう予約を入れてから自分は単身愛知へ。
なんで愛知かって言うと愛知は自動車産業のおかげで鉄鋼その他自動車関連産業が密集・発達しているんですね。
で、ブラジリアン柔術の道場がどのように自動車産業と関わってくるかと言うと、それはズバリ、日系ブラジル人の方たちが日本の自動車関連製造業を支えているから!ではなくて、僕が頂に使おうと思っているマットは格闘器用に一般に売られているジョイントマットではなく、家具や自動車などのクッションに使われている素材も視野に入れて探していたからなんです。

そこでネットである程度のあたりをつけてバイクにまたがり一路東名を名古屋方面に向かいます。
ところがあいにく天気は雨。とくに御殿場周辺は濃霧と暴風雨で完全にエクストリーム体験状態。
前方視界が50mちょっとある程度(この写真は帰りに撮った物です。往路はさすがに写真どころではありませんでした。)。減速したい恐怖と減速したら後ろから突っ込まれる恐怖の板ばさみで必死に目を凝らしながら、少々覚悟を決めつつひた走ります。御殿場は東名が富士山の西側を通っているので海からちょっと湿った風が吹き込むとすぐにヤバイ状態になりますね。三ヶ日で高速をおり、今度は下道を渥美半島方面へ進みます。
ようやく無事に目的地の牛舎に到着です。あ、牛舎じゃマットは売ってないですね。
これは下道を走っていたら僕の大好きな堆肥のにおいが漂ってきたので思わず鼻をスンカスンカしながらにおいの発生源を捜したところたどり着いた牛舎です。
7月上旬はまだまだ宮崎で発生した口蹄疫の影響で日本中の畜産家の方たちは非常に神経質になっており、 「外からなら良いよ。」と言われて牛舎の外側から写真を数枚撮らせてもらいました。
で、こちらが本当の目的地、豊橋にあるウレタン屋さん、ストライダー社です。
こちらで僕のアイディアを伝えつつ、材料の性質などに関してレクチャーを受けつついろんな素材を触ってみました。
当初はアメリカでリングを作ったときに利用した非連続発泡ウレタンのような素材を探すつもりでいました。ですが、寝技、投げ技という性質の多少異なる攻防で長い目で見たときに負傷、故障を回避するにはもう少しやわらかく、変形時のストロークが速くて大きい素材複合的にを用いるべきでは?というアイディアが僕の中にはありました。
実際にいろんな素材に触ったり、寝転んだりしてみると表面に固めのキャンパス、真ん中に厚手の柔らかい素材、そして底に薄手の高密度の素材を組み合わせるのがベストだな、と確信しました。
今まで僕が訪れたことのあるどのジムやアカデミーでも、たいていはEVAなどのジョイントマットや発泡ゴムなどに直接キャンパスを張ったり張らなかったり、というのが一般的で、その意味でこの時僕自身、ターポリン+チップウレタン+EVAという発想はちょっとした冒険でした。素材を複合して用いればその分コストも跳ね上がりますし…。
ただ、ここ数年自分自身の故障とその原因、まわりの選手の故障とその原因を考えれば、アカデミーで最も気を使うべき設備は当たり前ですがマットなのは明白なので、その場で仮発注を入れ、やはり御殿場で濃霧に苦しみながら帰宅しました。

2010年9月15日水曜日

アジアチコ

先日行われたアジアチコ、頂勢が次々と姿を消すなか、昨年のアジア女王、佐藤瑞穂一人が気を吐きアダルト紫レーヴィー級で優勝しました。
僕の記憶に間違いが無ければこれで瑞穂はアジアチコのこのカテゴリーを二連覇。昨年は青帯を巻いて、紫・青混合のトーナメントで優勝、今年は紫を巻いて紫のトーナメントを優勝。お見事です。

2010年9月10日金曜日

Making of Itadaki Jiu-Jitsu Ep.1 July 5th

7月上旬に加州から帰国した翌日、日暮里に手ごろな物件があると紹介され、とんとん拍子に物件の契約までこぎつけました。
日暮里駅から徒歩6分、鶯谷からは徒歩8分。徒歩3分圏内にコンビニ、銭湯、コインランドリー、スーパーマーケット、病院&接骨院、公園、噴水、駄菓子屋まである至れり尽くせりの好立地。
物件そのものの広さも文句無く、これほど条件の良い物件もなかなかめぐり合えないだろうと思い、ほとんど即決状態でした。
ただ、角部屋のためにすんなりとした長方形ではなく、一箇所として直角に交わる壁の無い五角形の敷地。


チョークと巻尺を持ち込んでおおよその寸法を取りながら、アカデミーのイメージを膨らませて行きます。
全てをマットスペースにしてしまえば広々とするし簡単なのですが、とことん練習!って考えると逆にシャワーがあったほうが良いですよね?特に若い学生の方なんかは練習→そのままアルバイト、みたいな生活サイクルもアリなので。実際僕が20代前半の頃の夏休みなんて、朝8時からドカタor荷揚げのバイト>昼寝>練習>1時から4時まで撞球屋でうたた寝しながら店番と言う今となっては考えられないようなスケジュールで生活していましたし。
と言うことで、トイレのブースの横のスペースにシャワー&更衣室、その並びに洗濯機、冷蔵庫、事務スペースを作る事に決定。一番融通が利かないであろう水周りをまず最初に固めてから次にマットを作成する方向で進めてゆくことにしました。
つづく

9月11日、12日はアジアチコです。

9月11日、12日は綾瀬の東京武道館でアジアチコが開催されます。
頂柔術からも黒、紫、青と幅広いカテゴリーへの参戦があります。
このため9月11日、12日の二日間は頂柔術は休館とさせていただきますのでご了承ください。

2010年8月17日火曜日

8月17日 頂柔術オープンです。

本日、19:30より頂柔術、公式オープンです。
体験、見学随時です。
お気軽にお越しください。