12月18日に沼津で開催されたDUMAU静岡オープン柔術チャンピオンシップ2011に頂柔術から鉄人石田浩が単身参戦、階級別は優勝、無差別級でも準優勝と奮闘。
石田さんは11月末にも試合をしたばかり。心拍数が150を切る事は無いのでは?と思われるその生き様に男女を問わずにホレボレさせられるものがあります。石田さん、お疲れ様&おめでとう!

今日はボルダラーの加藤さんにアカデミーの壁を仕上げに来てもらいました。"壁の仕上げ"と言っても塗装や壁紙貼ったりするのではなく、写真にあるような"ホールド"と呼ばれる岩角を模したポリエステル片をあらかじめ壁の裏側に埋め込んであるボルトに取り付け、いわゆるボルダリングを出来るようにするための作業です。アカデミーの壁の高さは3メートル弱。垂直に"登る"には少し物足りない高さですが、横移動を交えたルートならば歯ごたえのなるものを作るのには十分な高さです。
ここ数年、柔術に起因した薬指の故障が多く、これを改善するためにも薬指以外の指を鍛える必要を感じていました。また柔術に役立ちながらも柔術とは全く違ったスポーツを行うことで、体に新鮮な刺激を与えることも良いことではないかと考えていたのですが、それら様々な要求を満たすことのできるものとしてボルダリング、と言うスポーツにたどり着いたわけです。加藤さんは生活の全てをボルダリングに注ぎ込んでいる方で、この翌月には「未踏のルートが多く残っている」松山に移住される、とのことでした。限られたスペースにより意義の有るルートを多く作るのは僕のような素人にはとても無理な作業です。そこで加藤さんルートのセッティングをお願いした、と言う次第でした。
出来上がったルートをシューズも履かずに試登する加藤さんの姿を観ていると、人間と言う生き物が持っている潜在的な可能性というものについて気持ちを新たにさせられるものがありました。とても同じ人間が登っているようには見えません。まるで"壁"がその生活のメインエリアである生き物のように自在に壁を這い回る加藤さんですが、宙に浮かんでいるわけでも手足が伸びるわけでもなく、届くからには届くに足る理由があり、剥がされない理由があり、当たり前のことなんですが、出来ないことをやらないだけなんですよね。
ちなみに2011年から木曜はノーギの日。
今度は道場の"壁"作りです。もちろんもともとの壁はきちんとあるのですが、ちょっとやりたいことがあるのです。モルタルの壁にインパクトで穴を開けて補強の材をばしばし打ちつけ、そこに厚さ15ミリのラワンのパネルを木ネジで貼り付けます。高さが3m近くある上、脚立はちょっと高さが足りずで結構苦労しながらの作業になってしまいました。なにせ一人で重量物を扱うので、どうしても作業工程が多くなってしまいこの作業には丸2日かかってしまいました。
壁ができたら今度はローラーで建物の他の部分とバランスの取れたアイボリーで塗装します。
数日たって完全に塗料が乾いたら(この前の作業で疲労困憊してしまい、数日のぼんやりしていただけと言う気もしますが)、壁の要所にマスキング、頂柔術のロゴを拡大したものを貼り付け全体のバランスなどを調整。
カーボン紙をマスキングとロゴの間に挟んで地道にロゴをマスクに写し取ります。もともとが毛筆のデータなので結構細かなニュアンスがあるロゴなのですが、このあたりはある程度現実的な範囲に落とし込みながらの作業です。
マスキングの切り出しが終わったら、あとはこれまでの作業にミスがないことを何度もチェック。でも何度チェックしても確信が持てないので、あとは野となれ山となれ!と一気に塗装に取り掛かります。
そしてこれが完成図。