2010年11月7日日曜日

Making of Itadaki Jiu-Jitsu Ep.5 August 16th


UFCでのセコンドを終えて帰国してからも毎日道場に寝泊りをしてコツコツと内装を続けていました。
8月の15日までをプレ・オープン期間という形でそれまでの柔術チームの方々には、特に所属を問わずに練習に来てもらい、実際に利用する中での不具合などをみながら必要なもの、不必要なものの切り分けをしつつ、自分の持っていたアイディアの現実味を確かめながら作業を進める毎日でした。
僕がサンディエゴに行っている間にシャワーブースの設置を業者さんにお願いしていたのですが、こちらの要望をきちんと伝えきれていなかったのか、帰国後に僕が目にしたものは理解不能なほどど真ん中鎮座するシャワーブース。そのままでは2平米ほどのデッドスペースが生まれてしまい、僕の計画は完全に狂ってしまいます。何度か業者さんに相談をさせてもらい、ようやく本来意図していた形でシャワーブースの設置ができた頃にはすでに8月中旬になっていました。

その間に何度も近隣のホームセンターに足を運びながらシャワーブースを作るための材料と部品を物色。価格の手ごろさもさることながら、見た目の面白さにつられてOSBと言う合板で作ることに。
水分を吸収しやすい材料なので、直接水がかかるようなことが無いように気をつけなくてはいけません。

大まかなところはこちらで作成した図面にそってあらかじめ材料を切り出してもらい、それを朝一で軽トラで持ち帰ってすぐさま作業開始です。すでにキャンバスが張ってあるので、キャンバスやマットに傷をつけないように細心の注意を払いながら作業を進めることになります、が僕はかなり不注意な人間なので、不測の事態にそなえてあらかじめキャンバスに養生をしておきました。

まず先に重量の軽い側面から作り始め、次に正面を組み立てます。正面は引き戸をつけて、少しでもスペースを有効に利用できるようにします。途中でしばらく友人が手伝いに来てくれましたが基本的に一人での作業です。クランプを使って狂いが出ないように気をつけながら、どんどん組み立てを進めます。

正面までの組みつけが終わると結構シャワーブースっぽくなっていますね。後は引き戸をつけるだけ。将来的には引き戸はブースの内側につけて、外側の壁面をさまざまな張り物や掲示板として利用できるようにしたいのですが、引き戸を一から自作するのは今回が初めてです。しばらく使ってみて様子を見た後、ブースの内側に移設できるような形で作成することにしました。既製品の扉は値段も非常に高価で、なによりOSBのブースと見た目がマッチするものは見当たりません。ブースには将来洗濯機を置いて道衣の洗濯ができるようにする予定だったので、間口が広く、大きな荷物を持っていても出入りがしやすい広々とした扉を作ることにしました。作る、とは言っても、扉は直角を出したOSBの下部に滑車をつけて、ブース部分にレール等を作成するだけなので、たいした手間ではありません。ただ、「扉をつけたら水平が出てなくて、かってに扉が閉まったり開いたりしたら恥ずかしいなぁ。」と言う不安に駆られながらの作業です。本当のところ、これだけのために安い水平器買っちゃいました。

そして引き戸の上部を支えるレール部分を作成。大きな木材は、板、棒などその形状にかかわらず、購入したものはほぼ間違いなく反ったり曲がったりねじれたりしています。ブース全体やこの写真のレール部分の作成は常にクランプで圧をかけたりしながら直線を出しながらの作業になります。

結構楽しいんですよね、曲がった材料でびしっとまっすぐ、直角なものが出来上がると。そしていよいよ引き戸を組み付けて、本日の作業は終了。引き戸には取っ手と、クッションが付いていて、実際に動かしてみると想像以上に良い動き。

7時を過ぎると柔術チームの面々が続々と集まり始めて今日も稽古が始まります。だいぶ道場らしくなってきましたね。

0 件のコメント:

コメントを投稿